大きな病院へ行くと、自分は、どの診療科に行けばわからないほど、最近は、細分化されています。
細分化=専門性 とも言えるので決して悪いことではありません。
けど。。。総合診療(患者さんの全体像より診断する)の後、各診療科へ行くのはよいのですが、
足がむくんで痛いから整形外科へ行ったが、原因は心臓にあり循環器系にかかることもありますよね。
総合診療できるドクターってたしかに大変です。豊富な経験や知識も必要ですし、初期治療に間違いも許されません。
けど、総合診療医がいることで、無駄な検査なども減ることが考えられます。
この患者さんは、○○が原因で、○○に症状がでている。だから、まずは、○○の検査を行いましょう。
という見立てを行います。
けど、これがないと。。。通り一遍等の検査をすべて行わなければ、確定診断できません。
検査は、たぶんこうだろう!という見立てをより確実にするためのもので、総合的に患者をみる目線がないと、
どの検査が必要であるかすら決め兼ねてしまいます。
この専門と総合の問題は薬局も同じです。
調剤薬局の薬剤師は、大半の方は市販薬に興味もなく知識もありません。
逆に、ドラッグストアの薬剤師は、医療用の医薬品の知識がありません。
より専門性が進むことは、逆に総合的なアドバイスをすることの足かせになってるような気がしています。
もしかしたら、先々はAI(人工知能)がこのような問題を解決してくれるのかもしれませんが、現時点では、
とてもチグハグで患者さんのためになってるとは考えづらいです。
私自身も店頭で育児相談会を行ってくれてるメーカーの栄養士に、どういうことで困ってるのか?聞いたことがあるのですが、
以下の様なことを話してくれました。
「薬剤師さんもいっしょに居て欲しい。食事のこと以外にも薬のことも聞かれることが多く、栄養指導だけでは、とても若いお母さんの疑問に
答えてあげてるとは言えないと思うんです。」
なるほど、そうですよね。病気も含めたお困りごとは、色んな要素が複雑に絡み合ってるため、一つの分野の専門家がいただけでは、
問題解決しないですよね。
深い話ですが、どうしていくべきか??考えるべき必要性に迫られているうように感じますね。
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