「食欲不振」とよく聞きますが、その原因について考えてみたことはありますか?
食欲不振を軽く考えて放置していると、大変なことになるかもしれません。
食欲不振は、身体の不調のレッドカードなのです。
この記事では、「食欲不振
のことを重く見て、十分に理解してもらうことから、その原因について解説します。
1.食欲不振の原因を考えよう!
食欲不振とは、食事の時間になっても「お腹がすいた」とか「何か食べたい」とかほとんど思わなくなってしまうことです。
でも、十分な食事をしないと体調不良を起こしてしまいます。
とくに、梅雨や夏の暑さに絶えるには、体力が必要です。
この時期に十分な栄養が取れていないと、身体だけでなく、やる気や精神的な不調、心の病にもなりやすい状態になってしまいます。
(1)食生活を見直してみよう
食欲不振の原因は、胃腸が弱っている状態が引き起こすこともあります。
胃腸の不調が、アルコールや暴飲暴食、食生活の乱れや過度なストレスからきていると思い当たるのなら、食生活から改めましょう。
(2)ストレスがないかを考えてみよう
また、ストレスや過度な疲労の場合は、空気を飲み込んで胃がパンパンになってしまうことによる食欲不振かもしれません。
ストレスによって空気を飲み込んでしまう、呑気症候群という病気もあります。
この病気は、胃を圧迫して、吐き気や食欲不振を招きます。
また、ストレスといっても、精神的なものばかりではありません。
過度な疲労や緊張が長期間続くと、肉体的苦痛(肉体的ストレス)として、ストレス過剰の日々が続いていることになります。
過度なダイエットや運動疲労、仕事疲労もストレスとなります。
このような肉体的・精神的ストレスは、臓器の機能低下に直結します。
臓器は、脳を介さず自律神経に支配されています。
だから、ストレスが自律神経を乱すことによって、胃腸の異常が起りやすいのです。
食欲不振を引き起こす強いストレス環境に長期間さらされると、ウツのような心の病にかかりやすくなります。
心の病も、精神的な症状ではなく、身体的症状にばかり現れる「隠れウツ」という症状もあります。
食欲不振が隠れウツの症状の場合もあります。
(3)便秘になっていませんか?
便秘が酷くて、ガスで腹部膨満になっていると、胃を圧迫して胃の働きが鈍ってしまうので、
食欲不振を引き起こしてしまうこともあります。
2.食欲不振の症状
食欲不振がある日突然、突発的に起ることはありません。
初めは、胃もたれやムカムカといった、胃の不調という症状が現れるのが一般的です。
その症状をだましだまし付き合って放置しておくと、「お腹がすかない」程度の食欲不振の場合は、まだ症状が軽く、食事を食べれば食べられる状態です。
この程度では、食事はできているので放置しがちです。
しかしその後、大変なことになってしまうのです。
食事の量が減っていき、最終的には食事を一切受け付けなくなってしまいます。
身体は栄養不足状態から飢餓状態になってしまいます。
食欲不振が引き起こす様々な症状
1 その他症状
倦怠感や頭痛やめまい、貧血等の身体のさまざまな異変が起こり始めます。
2 睡眠不足も食欲不振からかも?
また、身体の栄養不足が進むと、身体を無理に動かすために、アドレナリンが多量分泌して、本来体調不良で身体が動かないのに、火事場の馬鹿力状態になってしまいます。
まさに、ガス欠の車に無理にエンジンを吹かしてどうにかこうにか動かすような状況です。
アドレナリンの過剰分泌は、交感神経を活発にし、自律神経を乱し、睡眠不足を引き起こすのです。
脳は、副交感神経が有意なリラックスした状態でないと、睡眠態勢に入れ無いので、無理に寝ようとしても眠りが浅くて長時間眠っても睡眠不足感が残るのです。
睡眠不足は、様々な身体の不調を引き起こします。
ストレスも翌日に引きずるので、心の病も起りやすくなります。
真面目な責任感の強い「がんばりやさん」ほどこのような状況に陥ります。
3 吐くことはレッドカード!?
食欲不振が進んで、完全に食欲がなくなって、無理に食べると吐き気を催したり、本当に吐いてしまうような状態になってしまうこともあります。
ちなみに食欲不振が進むと、空腹から起る吐き気もあります。
このような吐き気は、胃の中が空っぽなのに無理に吐いてしまうので、胃液を吐き、胃炎や胃潰瘍を引き起こすこともあります。
こうなると、一切食事を受け付けなくなり、体重の激減にも繋がります。
入院が必要な深刻な状況です。
ダイエットと称して、「食べ過ぎたら吐けば良い」とか、ストレスの吐き癖として「またストレスだから」とか、吐くことを簡単に思っている人もいます。
でも、身体の異変のサインの中では、「吐く」行為は、大変なことなのです。
吐くことが続くときは、身体の機能の異常行動、脳が示すレッドカードとして深刻に受け止め、医師に相談すべきです。
4 食欲不振が深刻な病のサインかも!?
また、たかが食欲不振と軽く見ていると、命に関わる深刻な病のサインであることもあります。
大変なことになる前に、胃の不調が長く続くときは、早めに医師に相談するようにしましょう。
まとめ
食欲不振は、過度なアルコールや暴飲暴食、疲労や睡眠不足といった生活習慣の乱れからくる場合、ストレスから来る場合、心の病のサインである場合、あるいは深刻な病のサインである場合もあります。
食欲不振は、大げさかもしれませんが、「生命の危機に繋がる深刻な症状
だと重く受け止めるくらいがちょうど良いのです。
そうすれば、その原因を深刻に考えます。
思い当たるなら、その原因を早急に排除し、思い当たらないときや原因を取り除いても症状が治まらないときは、早急に医師に相談する気持ちになるでしょう。