しみ

「色白は七難かくす」といわれているほど、色白の美肌というだけであか抜けて見えます。
つまり、しみ・そばかすの無い肌になるだけで、美人になれるというわけです。
そこで、この記事では「しみ」について詳しく解説します。

1.しみには、紫外線と赤外線がある?

しみの一番の原因は、太陽光です。
日焼け対策の代名詞が「紫外線対策」という言葉になっていますが、しみの原因は紫外線だけでは無く、赤外線もあるのです。
赤外線は、紫外線よりも肌の奥深くまで浸透し、しみだけでなく、シワやたるみの原因にもなり、お肌にとっては深刻です。これを光老化といいます。
紫外線対策をしっかりしているのに、UV対策を施した車のフロントガラス越しの光で、頬が日焼けしてしまうのは、赤外線が原因だったのです。
それに、太陽光の構成成分の10%が紫外線で、赤外線は50%であり、紫外線よりも赤外線の方が圧倒的に多いので、赤外線対策も重要なのです。
ちなみに、紫外線対策では、近赤外線対策はできないので、「近赤外線対策」と表示があったり、抗酸化作用のある日焼け止めが有効で、ビタミンC誘導体やアスタキサンチンなどの成分の入ったスキンケアなども活用するのがお勧めです。

2.しみの原因

太陽光を浴びると、紫外線や赤外線から受けるお肌のダメージを防ぐために、お肌のダメージ防止機能であるメラノサイトという細胞がメラニン色素を作りだし、しみの卵になります。
このしみの卵、メラニン色素は、真皮に紫外線が届かないように、表皮のそこで、紫外線をブロックするお肌の大切な防御機能なのです。
もし、この防御機能が上手く働かなくなったら、皮膚癌を引き起こしてしまいます。しかし、このお肌の防御機能のメラニン色素も、過剰にできてしまうと、しみになってしまいます。
年齢を重ねるごとにしみが増えていくのは、長年蓄積してきた肌の奥深くにできたしみの卵が、長年の新陳代謝によって表面化してきて、しみがいきなりできてしまった感じになるのです。
その他にもしみが増える原因が2つあります。
それは、メラノサイトとケラチノサイトの異常です。詳しく解説をしますね。
本来メラノサイトは年齢を重ねると、メラニン色素を作る量も減少していくのです。ところが、赤外線による長年の光老化によって、メラノサイトが機能不全を起こし、メラニン色素を必要以上に作りすぎてしまうのです。
また、皮膚を構成するケラチノサイトという遺伝子細胞が表皮層の底あって、ケラチノサイトは、新陳代謝をコントロールしています。長時間強い紫外線を浴びると、ケラチノサイトに傷をつけてしまいますので、新陳代謝のコントロールが上手くできなくなってしまって、お肌の新陳代謝が滞ってしまいます。
しかし、若い頃はケラチノサイトの傷の快復力も優れていますので、滞った新陳代謝機能もすぐに回復して、一冬越せば日焼けによるしみは消えてしまいます。
ところが、年齢を重ねると共に、ケラチンサイトの傷の回復力が低下して、ただでさえ老化現象で新陳代謝が低下しているところに、紫外線によるケラチノサイトの傷の快復力も低下するので、ますます新陳代謝の低下に加速がかかってしまうのです。その結果、できてしまったしみが、冬を越してもまだ残ってしまうというわけです。
これらの複数の原因が重なって、年齢を重ねるといきなりしみが増えてしまうのです。

3.しみを消す

できてしまったしみは消すことができます。
しみを消す方法は6つあります。

1.皮膚科や美容外科によるレーザー治療(赤み・腫れ・かさぶさ等のダウンタイムがある)
2.最先端のレーザーである低出力のレーザー治療「リジュビネーション」(ダウンタイムなし)
3.美白成分を多く含んだ美容液や化粧水によってお肌のケアをする
4.美白成分のナノ化に成功してメラノサイトやメラニン色素に直接アプローチする最先端の美白化粧水による肌ケア
5. 身体の中からしみを消すLシステインやビタミンCを多く含んだサプリメント服用
6. ビタミンCをたくさん含む食材を採る

1と2は、レーザー治療でしみを消すという速効効果が期待できますが、3~6は、効果を実感するまで数ヶ月かかります。

まとめ

身体の内側からのケアとして、ビタミンCをたっぷり含んだ旬の野菜や果物を積極的に摂るのもお勧めです。
また、加齢とともに、体内のさまざまな老化現象はアンチエイジングによって、その加速を停滞させる事はできるものの、完全に防ぐことはできません。
ただし、若い頃からのしみ対策をや光老化対策、その他規則正しい生活、十分な睡眠、便秘予防、ストレス対策等、身体の中からきれいにすることで、しみをできにくい身体にする事はできます。
しみが少ないだけで、お肌が明るくなって、「約10歳は若く見える」といわれています。
なお、赤いしみは光角化症という放置しておくと皮膚癌になってしまう癌の卵のしみもありますので、気になる方は早めに医師に相談することをお勧めします。