蕁麻疹(じんましん)におすすめの塗り薬・飲み薬は?

何だかかゆいなと思ったらポツポツと蕁麻疹ができていた。そんな経験はありませんか?すぐに引いてしまうことが多いですが、数日消えないこともありますよね。蕁麻疹は強いかゆみを伴うことが多いので、できればすぐに症状を抑えたいもの。あまりに腫れがひどいと周囲の目も気になってしまいます。ここではそんな蕁麻疹の治療薬のうち、市販で買えるものを症状に合わせてご紹介していきます。

手や腕に軽くポツポツできるくらいの蕁麻疹

範囲も広くなく、局所的にポツポツとできる蕁麻疹。このような、ちょっとできてしまった蕁麻疹には以下の塗り薬がおすすめです。

【第2類医薬品】メンソレータム ジンマート(15g)

こちらは市販薬では珍しい“蕁麻疹専用”の治療薬です。他にも蕁麻疹に使える塗り薬はありますが、蕁麻疹に特化した塗り薬というのはあまり見かけません。こちらはかゆみを発生する大本の原因となる物質の働きを抑えます。さらに強力にかゆみを感じなくさせてくれる成分も入っているので、じんましんのしつこいかゆみをピタっと止めてくれますよ。

 

顔にできてしまった蕁麻疹

蕁麻疹が顔にできてしまうと人目に触れやすいので、できるだけ早く症状を抑えたいですよね。しかし、顔に使える塗り薬が市販ではなかなか売っていないというのが現状です。顔に使える塗り薬のうちで人気なのがこちら。

 

【第3類医薬品】イハダ プリスクリードS (50ml)

大手化粧品メーカーである資生堂から販売されているイハダ プリスクリードS。蕁麻疹専用のお薬ではないのですが、顔のかゆみや湿疹に使える貴重なお薬です。かゆみの原因となる物質の働きや、蕁麻疹による赤みも同時に抑えてくれます。資生堂から販売されているので、お薬を顔に塗るのはちょっと不安だなって方も安心して使えますね。

 

広範囲にできてしまった蕁麻疹

蕁麻疹がぶわっと広範囲に広がり、かなり強いかゆみを伴っている場合はこちらがおすすめです。

【第(2)類医薬品】☆プレバリンα軟膏(7g)

こちらはステロイド入りの塗り薬ですね。先に紹介した塗り薬よりもさらに強力にかゆみの原因となる物質の働きを抑えてくれます。プレバリンα軟膏は、皮膚表面では高い抗炎症効果を発揮し、体内に吸収されると低活性となるアンテドラッグタイプのステロイド剤です。かゆみを感じなくさせる成分も効き目が良いものが入っているので、特につらいかゆみに悩んでいる方におすすめです。

※顔面には広範囲には使用しないで下さい。長期に使用する事はできません。一週間ほどで改善が見られない場合は医師、薬剤師などにご相談下さい。

 

【第2類医薬品】スラジンA  24錠

 

スラジンAは“塗り薬”ではなく“飲み薬”なので、全身のかゆみを止めることができますよ。広い範囲にあちこち塗り薬を使うのは面倒だ、という人にはこのような飲み薬もおすすめです。スラジンAは皮膚疾患に有効な漢方処方 ”茵蔯蒿湯”(いんちんこうとう)と抗ヒスタミン剤を配合した抗アレルギー剤です。1回1錠の服用で蕁麻疹、湿疹、かゆみに効果をあらわします。ただし、眠気が出やすいので車の運転などをされる方は注意してくださいね。

 

あまりにも治らない場合は病院に

市販薬で蕁麻疹の症状を抑えることもできるのですが、あまりにも長引いて治らないという人は早めに病院で診てもらってくださいね。蕁麻疹の原因が何なのかを調べてもらいましょう。また、全身にびっしりと急速に蕁麻疹ができてしまった場合は市販薬では対応できません。このような場合はアナフィラキシーショックという命に関わる病態であることも考えられるのですぐに病院に行ってくださいね。もし何か分からないことがあれば、気軽にスタッフにお尋ねください。

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三雲 理麻

大手チェーンドラッグ・調剤薬局に勤務経験があり、市販薬にも医療用医薬品にも精通。また、薬剤師以外にも「漢字好き」が高じて漢字検定準一級資格も取得。「 専門分野の難しい内容を分かりやすく!」がモットーで日々情報収集を怠らない。医薬品・健康食品・化粧品の配合成分の説明ならお任せ下さい!