漢方薬はすべて、お白湯で飲めば良い。と思ってる方が意外と多いですよね。
漢方薬は、複数の生薬の組み合わせで構成されてますが、各生薬には薬性という体内で
寒&熱のどちらに働くのか決められています。
「五気」と呼んだりするもするのですが、寒・涼・平・温・熱という5種類に分類されます。
日本にも「秋ナスは嫁に食わすな!」ということわざがありますよね。いじめの意味で用いることもありますが、
秋ナスは体を冷やすので、大事なお嫁さんには食べさせたらダメですよ。といういたわりの意味もあります。
つまり、食材には体を温めたり、冷やしたりする作用があるわけです。
話を戻しますが、薬性がある生薬の組み合わせで作られてる漢方薬にも、もちろん、温める働きのものや
冷やす働きのものがあります。
二日酔いのドリンクにも配合されている「黄連解毒湯」”おうれんげどくとう”は、構成されてる生薬のすべてが冷やす働きがあり、
大正漢方胃腸薬に配合されている「安中散」”あんちゅうさん”は、暖めることを目的にしている漢方薬です。
温めることを目的としてる漢方薬は、お白湯でのめば、より効果的ですが、冷やすことを目的としている漢方薬を
お白湯で飲めば、適正な効果が得られません。
些細な事かと思われるかもしれませんが、効き目が大きく変わるどころか、このことを守らないと副作用も起こりやすくなります。
是非、薬局の店員つかまえて、「どんな飲み方すれば、効き目がアップするの?」ってお尋ねください。
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