あるドラッグストアで、こんな接客をみかけたことがある。
「あ~風邪薬ですね。ひきはじめですか?かぜの初期には葛根湯が効きますよ!」
おぉぉぉ~まじか~!
だいたい、風邪のひき始めっていつまでよ!あいまいですよね。。。。
なんか、葛根湯が万能薬のように勘違いされて理解されるような気がします。
落語でもたしかありましたね。「葛根湯医者」でしたっけ・・・・??
葛根湯しか出さない医者の話で。。。。。最後にはつきそいの人にまで、「ご苦労さん、退屈でしょう、葛根湯飲むか!」
というような話だったように記憶しています。
漢方薬が使われる頃、体温計もありません。ほとんどが患者さんの訴えと、問診などから選択していました。
かぜといっても。。。経過とともに症状が変わっていきます。寒気があり首筋がこわばって、「なんか風邪引いたかな~」と思えば、
発熱し。。。その後熱が下がったけど、食欲がなく・・・体力もおちてしまってる。
というような経過は。。。よくあることです。
この症状毎に対応する薬が漢方薬なんです。
葛根湯の場合、ちょっと専門的になりますが、「表寒」が適応なんです。
オモテが寒い。体表が寒い。と捉えてもらってかまいません。
これが、ぞくぞくっと寒気がする状態のことです。もちろん、寒気がするのですから、お湯に溶かして飲むことがベストです。
さらに生の生姜を少し絞って飲めば・・・・・しばらくすると・・・・じとっ~と、汗がでてきて、寒気が取れ症状が緩和されます。
間違ってはならないことは、葛根湯は、体を温める薬なんですよ。ですので、葛根湯のドリンクを冷蔵ケースで冷やしてるお店は、
漢方のこと全くわかってませんから、そこでは薬は買わないでください(笑)
この温めるとか、冷やすとかいう効果は、漢方薬では非常に大事で。。。もうかなり熱っぽくてギンギンに体も熱いのに、、、、、
葛根湯飲んで聞くわけがないんですよ。
拡大解釈された商品と、うのみにする販売員が間違った販売方法を定着させ、いつのまにか、こんな世の中になってしまいました。(大袈裟!)
葛根湯が効く人と効かない人がいたり、以前は効いたけど、今回は効かない。なんていうのは、当たり前のことなんです。
ベンザやパブロンじゃありませんから・・・・ね。少しずつで良いので、正しく理解して効果的な服用方法を身につけてください。
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