「点鼻薬」…
そうです。「てんびやく」と読みます。
鼻にシュッと霧状の薬剤を噴霧して使うお薬のことです。
なぜ?”点鼻薬”と呼ぶのか?という素朴な疑問ですが、「点」という言葉を
辞書で調べればわかりますが、「入れる」「さす」という意味があります。
目薬のことも点眼薬と呼びますよね。「お薬を目や鼻に入れる」というところから、そのように呼ぶようになったようです。
前置きは、これぐらいにして、本日は点鼻薬のお話をしたいと思います。点鼻薬は、ドラッグストアでは、よく売れる市販薬の1つです。意外かもしれませんが特定の方が繰り返して購入される事で販売数が大きくなっています。
点鼻薬は、「魔法の薬」と感じるぐらい鼻づまりの方には、効果を発揮します。色んな飲み薬を試したが、いっこうに鼻の通りが良くならない。それが、はじめて点鼻薬を使ってみると、スッ~と鼻の通りがよくなり、とても爽快に感じます。
でも、だんだん。。。持続時間が短くなり、どんどん使用回数が増えていきます。そして気がつけば、一年中手放せなくなってしまっています。
市販の点鼻薬には種類があり、ほとんどの商品に血管収縮剤が配合されています。
※詳しくは、「点鼻薬はどう違う?」の記事をご覧ください!
鼻炎による鼻づまりは、鼻の中の粘膜が腫れることによって、鼻の通りが悪くなって起こります。鼻炎の鼻水は水っぽいので、鼻水自体が鼻づまりの原因となることは、ほとんどありません。
鼻の粘膜には、たくさんの毛細血管が通っているので、毛細血管が拡張したり収縮したりすることによって、鼻腔内の粘膜も腫れたり、ひいたりします。
血管収縮剤を含む点鼻薬は、鼻粘膜の血管を収縮させ、腫れを引かせるというものですが、これ返し使ってると、粘膜が肥厚し、一年中、鼻づまりの症状を起こすようになります。
点鼻薬の多用で起こってる症状ですが、さらなる使用でどんどん、症状がひどくなります。
「薬剤性鼻炎」と呼ばれるのですが、症状がひどくなってから病院にいっても治療が困難です。だらだら長く使わないことが症状を悪化させません。
血管収縮剤を含まない市販の点鼻薬をご紹介します。
どちらも抗アレルギー薬のケトチフェンフマル酸塩を配合した点鼻薬です。
ザジテンは価格が高いので同一処方のナフトレチン点鼻薬をおすすめします。
尚、大正製薬からも抗アレルギー薬配合の点鼻薬(パブロン点鼻薬クイック)が発売されてますが、残念ながら血管収縮剤が配合されていますのでおすすめできません。
当店もお客様から、どうしても欲しい。と指名があれば取り扱うかもしれませんが、今のところは、予定なしです。
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