CMでも「風邪を引いたら早めのパブ○ン!」というキャッチフレーズはみなさんも馴染み深いですよね。
けど、風邪をひいたと思ったら、本当になんでもよいからかぜ薬を、飲めば良いのでしょうか?これは、少し違います。
結果から申し上げると服用する薬を間違えれば、逆に風邪が長引いてしまう原因にもなりかねません。
まず、風邪を引いて発熱する場合の事を考えてみましょう。
発熱は、体内で免疫細胞がウイルスと戦っている証拠です。
通常の体温は37度前後なのですが、ウイルスに感染すると、体温を上げ免疫を活性化させます。
インフルエンザなどのウィルスは高熱が出るのは、それだけウィルスが強力で、体がより高い臨戦態勢に入るからなのです。
ここまでのご説明でもピン!ときた方はいらっしゃるのではないでしょうか?
つまり、37.3℃程度の発熱の場合、解熱効果の高い総合感冒薬を服用すると、せっかく、体はいまからウィルスと戦おうと準備しているのにそれを妨害してしまうことになります。
微熱程度であれば、漢方のかぜ薬や生薬配合の比較的緩和な作用の感冒薬や栄養剤をおすすめします。
たまに。。。症状もおっしゃらずに、「すぐ治るかぜ薬ください!」とか「一番効き目が良いのはどれか!」などと聞いてこられるお客様がいらっしゃいます。
あくまでも、いまのお客様の症状にベストな薬がよいわけで、発熱や、咳も出てないのに解熱効果が高く咳止めの配合された風邪薬は不要かもしれません。
参考までに少し商品をご紹介します。
●西洋薬と和漢薬を配合したタイプのかぜ薬。
・やや高めの発熱の場合
◆シンピタGOシンワ 18cap
まずは、このお薬。特徴としては高貴生薬である牛黄(ごおう)を一日量で10mgも配合していること。もともと、循環血流を改善し、心臓の拍動を助けます。
どうき・息切れで有名な救心にも入っています。けど、救心でさえも一日量が4mgです。かなり高価で貴重な生薬ですが、漢方薬メーカーが製造してるかぜ薬ですから、ほぼ儲けなしで発売してるようなものです。
この牛黄、作用がたくさんあり一言では言えませんが、赤血球を増やし、炎症症状を去り、疲労も取り去ります。
昔から解熱薬にも使っていますが、西洋薬のように急激に解熱したり、正常体温も下げてしまうような作用はありません。
あくまでも正常に導くような効き方をします。
個人的に私が大好きな薬でもあります。いつも救急箱に入れています。
・微熱の場合
◆カイゲンゴールドカプセル 24cap
解熱剤に比較的安全性が高いアセトアミノフェンのみを配合。さらに解熱効果のある地竜(じりゅう)を配合しています。
胃の弱い人のために胃粘膜保護作用のある薬剤を配合し、西洋薬と生薬がとてもバランスよく配合されています。
●まとめ
市販されてる風邪薬はどれも同じではありません。必ず、今の風邪の症状にあわせたお薬を選ぶことが大切です。
風邪薬は、対症療法と言って、あくまでの応急的に諸症状を緩和するのが目的です。風邪によって起こる諸症状で体力の低下を防ぐものご理解ください。
高熱が続くと脱水症状を起こしますのでその為に熱を下げるわけです。
ひきはじめの風邪は、体を温め、消化の良い食事をし、ゆっくり休養することが一番です。風邪薬を飲みながら残業をし、結果的にダウンしてしまう方も見かけます。
早めに、栄養・休養・保温でかぜを乗り切りましょうね。
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