ヒルナンデス!ハイヒールモモコのおすすめ化粧水とは?

5月の中旬頃、ヒルナンデス!で「ハイヒール・モモコの愛用品」として小林製薬のSaiki(さいき)保湿ローション、が紹介されました。
あいかわらずテレビの反響はすさまじく、Saiki保湿ローションは、いまだに品切れ状態です。
ですから、福田薬局の店頭にお買い求めに来られたお客様には、Saikiと同じヘパリン3%含有の、ピアソンHPローションをおすすめしています。
いまいちど、、、Saiki(さいき)とは、どのような商品なのか?一緒に勉強していきましょう!

1.小林製薬のSaiki(さいき)とは?

Saiki(さいき)保湿化粧水とは、医薬品の乾燥治療薬です。有効成分は、ヘパリン類似物質を3.0%含有した商品です。
ヘパリン類似物質については、こちらの記事をご覧ください。

主成分のヘパリン類似物質に抗炎症作用のグリチルリチン酸、組織修復剤としてアラントインを配合しています。

2.小林製薬のマーケティング戦略

ヘパリン類似物質のブレイクしたきっかけは、医療用医薬品の「ヒルドイド」のTwitterにより女医さんのつぶやきからはじまりました。
ヒルドイドは病院でしか入手できないので、多くの人達が病院へ押し寄せ社会問題になりました。

元来、ヒルドイドは、アトピーなどの乾燥肌の治療薬ですが、話題になったのは、化粧品としての口コミでした。

「高級化粧品より優れてる」「お肌が超しっとり!」など、すべてが化粧水を使うようにお顔に使用した際の口コミばかりでした。

そこで、さすがの小林製薬!
「ヒルドイドの配合成分で、化粧品のように使ってもらえる商品を開発できないだろうか???」と思ったはずです・・(^.^)

そこで、生まれたのがSaiki(さいき)なのです。。。(想像ですが、絶対にそうです♪)

 

3.Saiki(さいき)とピアソンHPの使用感の違いは?

Saiki(さいき)は、グリセリンを配合しているので、とろっとした使用感です。ピアソンHPは、サラッとした使用感です。
配合成分からみても、元来、Saikiは冬場の使用を想定して製造されてるように思います。「肌の粉吹き状態の改善」と謳っている点からも
そのように考えられます。

もしかしたら、夏場の使用ではベタつきが気になる方もいらっしゃるかと思います。このあたりは、化粧水と同じで、好みになるでしょうね。

4.敏感肌なら薬剤師はどちらをすすめる?

結論から申し上げると、私ならピアソンHPをおすすめします。理由は、3つあげてみますね。

a)医療用医薬品も含めてピアソンHPは、発売後の実績が圧倒的に違います。

現在もビーソフテンという医療用医薬品は、新生児から老人の乾燥肌治療に多く処方されています。

b)販売価格がSaiki(さいき)と比べてピアソンHPが圧倒的に安いです。

・ピアソンHPローション 50ml

・ピアソンHPローション 50ml×3個

c)ピアソンHPは、ヘパリン類似物質だけのシンプル処方。

少し分かりづらいと思いますので補足しますね。一般用医薬品は、色んな症状に対応できるよう、色々な医薬品成分が含まれています。使う方によっては必要がない成分が含有されてる事があったり、逆にその成分がアレルギー症状を起こすことも考えられます。
そのため、私は、ヘパリン類似物質だけを含有したピアソンHPの方が安全性も高いと考えます。また、医療現場でも多く使われて安全性も確立してますのでお肌が弱い方は、ピアソンHPを選択されるのが良いかと思います。

まとめ

今回の記事と関連するのですが、お客様からよく聞かれるのは。。。「テレビの健康番組で◯◯が、認知症によい。って聞いたけど、本当?」などの番組で取り上げられた興味深い話です。
正直なところ、テレビで放映したからと言って、それが本当に効果があるという確証はありません。

その証拠に、色んな病気をテーマに、あれがよい?これがよい?と放送直後は反響があるのですが、その後はほとんどの話が消えていきます。

医療分野で従事している立場としては、テレビの健康番組の話を鵜呑みにして、胸をはって効果があるとは、どうしても言えません。
一般の方は、あまりご存知がないかもしれませんが、日本の場合、医薬品として効能効果が認められるまでには、膨大な治験データが必要です。
世にでるまでに10年-20年かかるわけです。

せめて、多数の論文が発表されてるとか。。。根拠があればよいのですが、テレビ番組での効能効果は、「そんなこともあるかもね。」ぐらいにとどめておくことが
大切です。

手軽に何でも入手できる世の中になったからこそ、信頼できる専門家に相談することが大事です。情報が反乱しすぎてますから、一度、疑う?ぐらいの姿勢でいたほうがよいのかもしれませんね。

 

The following two tabs change content below.
香川県観音寺市の創業100年になる福田薬局の三代目薬剤師。 ドラッグストア業界に30年従事、チェーンドラッグと日々戦い続ける毎日をおくる。2013年よりEC事業にも本格参入。2店舗の実店舗と7店舗のネットショップを運営。 ランチェスター戦略が大好きなミドルエイジ!