ちょっと待った！本当にその防風通聖散でいいの？

前回、市販の防風通聖散１０種類を薬剤師が徹底比較！と記事を投稿し多くの反響をいただきました。私は、あくまでも冷静に現状市販されている防風通聖散を比較したつもりです。その時にNo.1と賞賛した商品が阪本漢方のアンラビリゴールド360錠入です。この商品は、含有量、価格、一回あたりの服用量に加えて国内製造である事など、どれをとっても他社よりも秀でてました。でも、実際には地味な存在ですので脚光をあびているとは言い難いですね。私達の使命は、市販薬を賢く購入、正しく使って頂く事ですので、今回、ご意見も多かったアンラビリゴールドについてもう少し詳しく説明していきますね。

アンラビリゴールドをおすすめする理由

阪本漢方製薬の考え方

阪本漢方製薬は前身の阪本製作所として大正8年に創業した老舗漢方メーカーです。なかでもマムシ製剤は有名でエキスとして抽出するのが難しいマムシを原料に様々な商品を世に送り出してきました。この高い技術と漢方を知り尽くした会社だからこそ効き目の良い漢方製剤を製造することが出来るのです。

例えば、八味地黄丸という漢方で言う腎虚を改善する製剤があります。腎虚を改善する薬は、現代風に言えばアンチエイジング商品と想像頂ければ良いと思います。
この漢方処方ですが、古典には「生薬を蜂蜜で練って丸剤とし酒服すべし」との記載があります。蜂蜜は胃腸を助けお酒で飲むことで巡りをよくする意味があるのですが、この製法で阪本漢方は現在も製造しています。多くの漢方薬は、エキス剤や散剤での大量生産を行ってますが、漢方の原典どおりの製剤にこそ本来の効果があるのです。

実際に阪本漢方ではガスクロマトグラフで成分分析を行い、八味地黄丸の本来の効き目と品質も追求しています。
つまり、漢方薬を知り尽くした会社が高品質な原材料を国内工場で、こだわった製法で商品化してるのですから、もはや他社より劣るはずもありません。

防風通聖散について

防風通聖散は18種類もの生薬から製造されます。原料生薬は、ひとつひとつにこだわりをもって厳選し成分が壊れないように低温で濃縮しています。天然物を使ってることからアンラビリゴールドは、錠剤に少し色むらがある場合があります。品質には全く問題がありませんからご安心下さい。
また、本来なら錠剤にコーティングをした方が飲みやすいのですがあえて生薬エキス末をそのまま凝縮、打錠しており体内ですみやかに崩壊、吸収する設計になっています。漢方薬は、味や香りなども非常に重視しており、生薬の香りが残るアンラビリは、その点についても考えられて製剤化されてると言えます。

代謝が上がります！

防風通聖散は、内臓に過剰な栄養素を溜め込みそこれが毒素となり種々の不調を起こすと考えられています。服用についてですが、大黄・芒硝という下剤が含有されてますので、まずは、適量をご自身で見つけて下さい。少し下痢気味であれば服用量を一回3錠にしてみる。又は一日３回の服用を２回にしてみるなど調整してみて下さい。
ダイエットに関してですが、外へ排出しようと代謝はあがりますが体重がドンドン減少するまでの効果はありません。
しかしながら、穏やかな減少は1ヶ月目・3ヶ月目と服用していくにつれ効果が出てることが学会で多く発表されています。
最近、医療機関で食事療法と少しの運動を加えながら防風通聖散を服用すると顕著に体重減少が見られることがわかっています。また、食事、運動、防風通聖散の３つを実行するとリバウンドしづらいこともわかっています。筋肉量を落とさずにダイエットすることで引き締まったスタイルを目指せます。是非、軽い散歩からでも初めてみて下さい。

まとめ

アンラビリゴールドは一日あたりの価格も安く濃縮した生薬エキスを5,000mg配合しています。品質が良い商品を安価に手に入れた後は、どうすれば効果が得られるか？ということが課題です。
まずは自分の量を見つけながらきちんと服用することが大切です。飲んだり、飲まなかったりというのが一番、勿体ない服用法です。
最近では、食生活の欧米化による糖尿病の予備軍及び患者が増加傾向にあります。医療機関では、糖尿病の指標値でもあるHbA1c（ヘモグロビンA1C）も防風通聖散の服用で、顕著に低下するという治験発表もあり、ますます期待されている漢方処方の一つです。
漢方薬は、まだまだメカニズムがすべて解明されたわけではありませんが、中性脂肪を改善したりＢＭＩが顕著に減少するデータが多数発表されています。
まずは1ヶ月、3ヶ月と継続服用してみてください。スタイル維持もですが、健康で毎日を送るためにも大切なことなのです。